2012年4月

4月1日

宮城蔵王から南房総に移住して始めた田倉ファームも2年目の開幕です。
まだ農業所得が少なくアルバイトでどうにかこうにか生計を立てていますが、早くこの状況から這い上がり農業所得だけで生活できるよう、入念に2012年度の作付け計画を立てました。
計画に沿って作業を推し進めようと必死なのですが、アルバイトとの両立ではとにかく時間がなく、定植ラッシュを迎えお待ちかねの苗たちを植える準備で大慌て、結果、夜も炭鉱夫さながらのヘッドライト装着で暗闇の中わずかな光を頼りに作業しています。

そんな気合とは裏腹に、試練なのでしょうか・・・やることなすことことごとく失敗の連続です。
1.花園農園のブロッコリー ⇒ 湿害で根腐れ(溝切るも手遅れ1000本×、次から高畝で対処)  
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2.布野農園の早植えトウモロコシ ⇒ 霜害で枯れる(不織布+トンネルでも大霜で全滅1500本×、3月植え早出しは無理)
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3.大井農園のブロッコリー・カリフラワー ⇒ 原因不明の生育障害、2000本瀕死状態
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定植1週間後にバタバタと枯れ始めた。
思い当たるのは、慌しい作業で横着して苦土石灰とボカシを定植と同時に施用してしまったこと。
①霜害②マルチ内高温による葉焼け③石灰の根あたりによる栄養吸収障害④未熟ボカシのガス害
原因はこのどれかに絞り、色々考え調べた結果③の石灰根あたりが疑わしいと思うが、 原因究明すべく農業改良普及センターの方に明日ほ場に来ていただくことになった。

4月24日

やっちゃいました、ボトニング・・・
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ボトニングとは株がまだ小さいうちに花蕾が出てきてしまう症状で春栽培のブロッコリー・カリフラワーで一番ありがちで気をつけなければいけない症状です。
では、なぜ春栽培でこの症状が出やすいのかと言うと、「ブロッコリーは一定の低温にあたり続けると花芽を出す」という性質があるからです。
一般的な、夏に植えて秋冬収穫の作型のなら株が十分大きくなってから寒くなるのでボトニングの心配はさほどいりませんが、春に植えて初夏収穫の作型だと、小さいうちに低温にあたる為にボトニングになりやすいわけです。技術がいるわけですね。
だから、たいていの農家はリスクを避けて秋冬栽培をします。もちろん、冬のほうが糖度が高く収穫にも余裕がある、春夏作型はあっという間に蕾が開いて花が咲くので収穫がめちゃくちゃ忙しいことも秋冬栽培が多い理由です。

ボトニング発生原因は他にもいくつかあります。①幼苗期の低温遭遇 ②多雨・湿害による活着不良 ③肥料切れ ④老化苗による根づまり
過度のストレスも原因になったりします。

ボトニングはブロッコリー先発隊の花園農園の1000本で、他の圃場ではまだ発生していないので原因を絞りきれていません、今後一ヶ月で他の圃場のブロッコリー生育具合からいろいろとわかってくると思うので検証していきたいと思います。
他はなんとか無事に成長してほしい、全滅なんて凹むし・・ポジティブでいきたいですが全滅の覚悟だけはしときます、でないとダメージが大きいんで(汗)

凹んでいる暇はありません。次から次に作業は目白押しです。
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種ショウガ28kgの芽出し作業です。 中山間地の大井は「南房総の軽井沢」との異名を持つくらい朝晩の冷え込みがあり東京や館山より5・6℃低いこともざらです。 朝晩は「東北か!」という感じです。高原野菜栽培できるんじゃないかと考えるくらい^^
ショウガ栽培は初めてですが、一ケタの気温だと腐ることもあるようなので、念のためトンネル内で保温し芽出ししてから半月後に植えることにします。
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枝豆も、セルトレイで一株ずつのと苗床に大量にばら蒔いたのとで比較実験しています。
右のばら蒔きは、これから1~2日太陽に当てて緑化させ再び覆土したあと、根を切る「断根」や茎までちょん切ってしまう「摘芯」という枝豆くんにとって超過酷すぎるスパルタ作業が待っていますΣ(っ゚Д゚;)  
その名もズバリ「高性能強力緑化苗!」 いかにも強そうなネーミングです(・∀・)
これはとある農家が極めた大豆・枝豆の超多収技術で、色んな文献を読んでいる中で見つけました。
一般的に、枝豆・大豆栽培では蔓ボケして実つきが悪くなる為に窒素多投は御法度、ですが、「断根」することで蔓ボケを防ぎ肥料を多投できるので何倍もの増収が見込める、というのがこの破天荒な技術のミソだそうです。

下箋なオハナシですが、一般的に枝豆は10a=180kg 栽培方法や販売チャンネルで自助努力している農家でも1kg=1500~2000円
粗収入は10a=30万円前後になります。がんばって、ですからたいがいはこの半分くらいの売り上げではないでしょうか

他作物より結構な低収益(ー△ー;) ちなみにブロッコリーだと10a=3000株 1株=150円 粗収入10a=45万円ですから
ところが上記の栽培方法ではなんと3~5倍の増収だそうで、まさに夢のような技術! 普通、増収というと1、2割を指しますがこれはケタがちがいます(っ゚Д゚;)
①低収益 ②短い適期収穫期間 ③収穫~出荷までの調整作業がめんどう と3拍子揃って農家にとっては嫌われ者の枝豆ですが、低収益が高収益に
一発逆転となれば、チャレンジしない理由はないですね
慣行栽培ではたがが知れた収益なので、なんとかこの超多収技術をものにして田倉農園の夏秋の風物詩にしたいものです。
さてこのハイパーエダマメ、会得するのに何年かかるかな(笑)

  • 最終更新:2012-07-02 21:38:37

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