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9月23日 新ホームページ!
HPを引っ越しますのでよろしくおねがいします
8月18日 夏野菜全滅
夏野菜がカメムシ異常発生により全滅しました。去年の反省から、今年は発生初期からこまめに手で取り、被害拡大を防ぐ計画でしたが、ありえない繁殖スピードにより、あきらめざるを得ません。近所の農家も同じで70年来初めてだそうです。3月から育苗し梅雨後の突然の猛暑での不調を乗り越えようやく収穫開始、生育は順調そのもの、さあこれから!というときに、もうあきらめ片付けなければならなくなりました。こんなばかげたことはないですが、秋野菜に被害が及ぼさないよう片付けます。特に将来の主力品目に計画していた食用ホオズキもあきらめます。夏以外で生計を立てられるよう営農計画を見直さなければなりません。無農薬栽培している以上、対策を色々模索し先輩農家や普及員にも相談しましたが、カメムシに関しては難しいです。悔しいですが、これもリアルな農業です。3年目でよい経験ができたと前を向きます。
切り替えて、秋冬のイタリア野菜に死に物狂いで取り組みます。秋冬は40品目。
10月~ 新ショウガ・枝豆・トウモロコシ・インゲン・坊ちゃんかぼちゃ・赤芽里芋・新じゃがいも・スティックブロッコリー・カリフラワーロマネスコ・冬キャベツ・サボイキャベツ・芽キャベツ・カーボロネロ・プンタレッラ・ラディッキオキオッジャ・カステルフランコ(結球型)・ラデッィキオビアンコ・ラディッキオプレコーチェ・ラディッキオタルディーボ・レタス(ロメイン・バタビア)・エンダイブ・フィノッキオ・ミニタケノコ白菜・アイスプラント・人参・白菜・聖護院大根・チーマディラーパ・ビーツ・ビエトラ・ルッコラセルバチコ・カブ(ミラノ・ヴィオラ・金町)・食用ナバナ・一般葉物
虫嫌いな方ご注意ください、茶色いのがホオズキカメムシです。茎が茶色に見えるほど
8月5日
田倉ファームが南房総市ホームページの起業サイトに紹介されました。
このHPも近々リニューアルします。日頃お世話になっている堀内さんにHPをデザインしていただいています。
8月4日
毎度ですが、更新が遅く、申し訳ありません。
最近、うまくいかないことがあまりに多く、精神的に追い込まれてしまっています。
夏野菜の生育がいまいち、その為に宅配野菜セットを休止せざるを得ないこと、育苗もよくない、などなどあげれば悩みだらけです。。46時中、野菜のことを考え、足りない知識や技術を埋めるべく、引き出しを増やすべく、寝る時間を削って文献などで勉強していますが、焦るばかりで崖っぷちの精神状況です。
悩みぬいた結果、最近たどりついた答えが、来年から夏野菜を栽培しないこと。
理由は、①南房総の夏は梅雨が明けると雨がほとんど降らないため、潅水が必要なこと ②山間部で夏の害虫(カメムシ等)が多く、虫取りに追われる ③夏野菜は育苗期間が長く整枝や誘引作業に時間がかかる、
など、僕の場合、単純に夏野菜は労力に見合わないことからです。
7~9月の3ヶ月間は、①宅配野菜セットのお客様を訪問し、野菜の感想やより満足していただくための聞き取り ②東京近郊のレストランへの営業 ③先輩イタリア野菜農家への見学 ④イタリアへ行き農家にて1~2ヶ月の住み込み研修
を計画しています。
思い切った決断ですが、毎日必死で仕事をして、今の体制では忙しくて営業に出れない、など悪循環に陥っているため、導き出した答えです。
宅配野菜セットを定期注文してくださっているお客様には、宅配休止期間が増え、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
農業に夢と希望を持って未来を信じて仕事をしています。農業の課題が何かも理解したうえで高いハードルを乗り越えます。応援してくださっている方に励まされ背中を押され、後ろを振り返らず(反省はします)前だけを見て信念を持って取り組んでいるので、途中で投げ出したりやめたりすることはありません。ご安心ください。5~10年は苦しいのを覚悟の上です。 最近心配されたりするのであえて。。
7月18日
10日も前ですが・・「南房総オーガニック」グループでの活動第一弾、館山で開催された日曜マルシェに出店してきました。多くの方が来店してくださり、安全安心な野菜への関心度やグループ活動への期待度の高さをヒシヒシと感じました。皆が新規就農して日が浅く、野菜の出来も経営的にもまだまだ不安定ですが、期待に応えられるよう安全安心で美味しい野菜をお届けできるよう皆必死にがんばっていますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします。
一番左が私です
さて、私の現況です。7月より春野菜が終わり夏野菜が遅れ、未だずるずると収穫まで至りません。宅配もお休みさせていただいています。私自身、非常にもどかしく悔しく情けなく、焦る日々ですが、焦って収穫が早まることもないので、野菜がたくましく生育するよう天候にも祈るしかありません。
かといってクーラーの下で涼むわけにもいかず、今は一年で一番忙しいです。草刈からナス、トマト、ピーマン類など夏野菜の枝の整枝作業や害虫とり、秋野菜を植える畑に肥料をまいてビニールマルチ(雑草抑えのため)を敷いたりなどなど、日の出から日没後もヘッドライトで必死に作業してますが、仕事に追われまくっています。
そんな中、ようやく待望の雨が降り、畑に出てみると野菜たちも雨を待っていたかのように生育が一気に加速していました。トマト、オクラもかなりの数がなっていました。初めての品種ばかりなので宅配野菜セットを再開する前に、まずは入念に食味チェックです。畑でトマトを食べ過ぎて夜ご飯が入らないくらいおなかいっぱいになってしまいました。
おかげで美味しいトマト、美味しくないトマトの判別ができ、ふるいにかけました。
10品種育てていたトマトの半分は落第点ですね。1,2位は結構優秀なので、宅配野菜セットにGO!です。
カンパリトマトというミディトマトですが、味が濃くゼリーがジューシー、甘み酸味のバランスが絶妙です。
まだ一段目なので、3段4段とピークになればより良食味になるかもです。夏よりも涼しくなってからのほうが食味が増すとも言われますし、常に食味向上のために研究します。 栽培方法もちょっと普通でないやり方でこだわっているので伸るか反るか・・
写真を撮り忘れてしまったので後日UPしますね。
あと一ヶ月ほど遅れてフルーツトマトも収穫の予定です。
田倉ファームが、南房総市のホームページに南房総的起業人として紹介されることになりました。来週UPされるので詳細はまたHPにて。
6月30日
更新が滞ってすみません。。もの凄い早さで伸びる雑草の草刈りを主に作業に追われてしまい、余裕のない日々が続いています。
さて、吉祥寺「麦わらぼうし」に出店してきました。一般的にはかなりマニアックな野菜ですが、さすが吉祥寺。意外や認知度が高く、中にはイタリアやイギリスにいて、よく食べていたから懐かしいわ、なんて方も。お客さんに教わることも多く実りある一日でした。いらしてくださった方々ありがとうございました。
夏野菜が遅れています。ナスやピーマン類の育苗に失敗し、まき直したためです。ようやく第一花が咲いたのでピークにはまだまだです。
こちらはイタリアのナス、ロッサビアンコ。美しいうすピンクのナスでクリーミーで美味しいです。
万願寺とうがらしにほおずきカメムシが集っています。去年、甘く見て放っておいたらあっというまに増殖して茎が全てカメムシという惨状になったので(写真をお見せしたいですが強烈なのでやめておきますね(笑)、今年は毎日油水を張ったバケツを持ってカメムシくんを放り込んでいます(手でつぶすとめちゃくちゃ臭いからです)毎日毎日捕っても捕っても翌日にはこのように集っているので大変です。なんとかならないかなあ。。
トマトは収穫が近づいてきました。もう一息ですが、トマトの露地栽培は難しいです。収穫期に雨に当たると割れてしまうからです。
完熟前に収穫すれば割れる心配はないのですが、美味しくないのでそういうことはしません。完熟トマトは輸送中にも簡単に割れてしまうため、スーパーに並ぶトマトは完熟前、つまりまだ青い段階で収穫し追熟で色だけ乗せています。市場出荷でロスを最小限にするには当たり前の方法ですが、水っぽいだけで美味しくないですもんね。最近はスーパーでも完熟トマトが並んでこだわりがでてきたようです。
6月22日 吉祥寺に出店します
またまた急ですが、明後日6月24日(月)に吉祥寺のアンテナショップ「麦わらぼうし」に出店します。
もちろん僕も行きます、時間は10:30~売り切り次第終了、です。
今回は、、日本ではまだまだ珍しいけれど、イタリア・フランスで一般的な野菜4品目の出品です。
上からサボイキャベツ・フィノッキオ・キオッジャ・ビーツ。 いずれもMOCO,Sキッチンで使われたおしゃれ野菜です。
他に、ズッキーニなど。
ぜひぜひご来店お待ちしております。
アクセス:吉祥寺駅北口から徒歩7分、パルコを過ぎて中道通り商店街を真直ぐ、郵便局過ぎてすぐ右手です。
6月16日 現在の収穫野菜
写真上はビエトラというイタリア野菜です。ほうれん草や不断草の仲間で若干アクがありますが、スイスチャードよりクセがなく、オリーブオイル、にんにくで炒めたら美味しかったです。試験栽培のため出荷量はないですが、味もgood!緑と白のコントラストの色合いも綺麗で気に入ったので、秋は本格的に栽培します。
写真下の左から、人参の間引き・キオッジャ・スイスチャードです。
キオッジャはトレビスという呼び名で知られていますが、イタリアのキオッジャ市が原産で、都市名がそのまま野菜の名前になっています。赤と白のコントラストが大変美しい野菜です。日本の野菜ではたとえようのないほろ苦さ、大人の苦味がクセになっちゃいます。僕はワインを飲みませんが、ワインにとっても合うお野菜のようです。
なんだかわかりませんね(笑) いちおう、人参やビーツが植わっているんですけど。。
もう、草が手に追えません!!最近の雨で雑草が伸びるわ伸びる。4日前にたしか草刈りしたはずなのにもうこれです。。人参とビーツは成長が他の野菜と比べてゆっくりなのんびり屋さんなので油断するとあっというまに雑草に飲み込まれてしまいます。気付けば草刈り草取りに終われる日々。これでは労力が見合わない野菜だなあ。損得だけで判断しちゃいけないけれど、農業を仕事としている以上、そのへんはシビアになってしまいます。面積も1ha=10,000㎡あるので、これでは手が4本ほしい(笑)常に作業の効率化を考えているけど、除草剤を使わないので草は大問題だなあ。次から全ての作物を農業用ビニールマルチ(草押さえに有効)しかないかも。
6月12日
明日の「麦わらぼうし」出店は悪天候のため中止となりました。予定をくんでいただいた方、申し訳ありません。近々また行きますのでよろしくお願いいたします、
6月12日 吉祥寺「麦わらぼうし」出店part2
急ですが、明日13日に対面販売しに行きます。5/24以来2度目になります。今回はハイウェイオアシス富楽里の直売所の方と共同です。
野菜は、フィノッキオとロメインレタスがメインです。フィノッキオは地中海原産の代表的なイタリア野菜で、まだまだ日本では珍しい野菜です。葉を利用するフェンネルで知られていますが、こちらは肥大した根を利用します。甘くスパイシーな芳香はくせがありますが、ハマったらやみつきです(笑)ぜひお試しください。
他にはズッキーニやビーツ、インゲンボルロットなども少し出せたらと思います。
天候が心配ですが、お時間ある方、ぜひご来店くださいね。
アクセス:吉祥寺駅北口から徒歩7分、パルコを過ぎて中道通り商店街を真直ぐ、郵便局過ぎてすぐ右手です。
6月5日 栄養満点!ビーツ
何度もトライして失敗してようやく収穫までこぎつけました。
真っ赤な色からも「食べる輸血剤」や「栄養爆弾」なんていわれるほど栄養価の高い野菜です。
左が一般的な赤ビーツ、真ん中はホワイトビーツ、右はパープル大根です。紛らわしくてごめんなさい。。
葉も立派に成長したしいざ収穫・・何かにかじられてる。。しかもちょっとかじっては次という食べ方でほぼ全滅。まるごと食べておなかいっぱいにすればいいのに、。 隣にある人参は大丈夫なのに・・ネズミさんは甘いビーツが相当好物なんだなあ。。。
そんなわけで第一弾ビーツは出荷はわずかです。
ビーツや人参は種から収穫までの生育がゆっくりなので除草剤も一切使わない無農薬有機栽培では手刈りで草を取るのでものすごく大変なんです。それだけ手塩をかけて育てやっとこさ収穫と思ったらこの有様。かなりへこみます。
地上部だけでは判断できない農業の難しいところです。
第二弾ビーツが違う畑で半月後に収穫を迎えるので無傷であることを願うばかりです。
6月3日 イタリア野菜順調
上から、フィノッキオ、コールラビ、サボイキャベツ、ズッキーニ(丸・白長・UFO型など)ロメインレタス・タケノコ白菜。
ビーツ(赤のほかにゴールデンやホワイト)もあと半月ほどです。
県道沿いの畑におかしな野菜ばかり植わっているので、道行く人が怪訝そうな顔で見ています。。
吉祥寺「麦わらぼうし」への出品は只今お休み中です。。
○ご注文、お問い合わせ先
299-2723 千葉県南房総市和田町布野190-1
田倉ファーム 田倉 剛(タクラ タケシ)
090-8961-0331
taku-rambo@ezweb.ne.jp
6月1日 近日HPリニューアルのお知らせ
関東地方も入梅し、じめじめじとっ~の季節ですね。暑い夏ももうすぐ!旬の野菜にはその季節を乗り切るパワーがたっぷり詰まっています。夏野菜のトマトやキュウリは暑さで熱がこもったり火照った身体を冷やし利尿作用によって熱を尿と一緒に排出してくれます。オクラを代表とするネバネバ野菜は食欲がない時でもするっと喉を通り腸を整え疲労回復効果があります。ビタミンA・Cを豊富に含むトマトはオリーブオイルで調理することで強力な耕酸化作用が期待でき、ビタミン・ミネラルなど栄養豊富なゴーヤは苦味成分が食欲を刺激して夏バテ予防に働きかけます。
などなど、スーパーに行けばどれが旬なのかわからないくらい何でも揃っていますが、夏を乗り切るため、旬の夏野菜をたくさん食べましょー。 なんだか服部先生の食育講座みたいですねぇ。。
さて、今月からいろんなイタリア野菜&変わり野菜が登場します。
これを機に近々、HPをリニューアルしHPからのご注文もお受けします。
宅配野菜セットもこれまで以上にがんばって参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。
現在の野菜セットM
5月24日
「麦わらぼうし」で店頭販売してきました。お店のご好意で店頭スペースをお借りできスタッフのご協力もいただいたおかげで完売でした。
販売に忙しく写真撮るのを忘れてしまって、完売した後に品物ナシで写真を撮りました。。
宅配のお客様やHPを見た、と多くの方にいらしていただきました。ありがとうございました。
お客様との会話や他の野菜など、本当に勉強になりましたし、良いリフレッシュになりました。
これから毎月、直接販売に行きたいと思いますので、よろしくおねがいします。
5月21日 吉祥寺に出品します
今週25日から東京・吉祥寺のアンテナショップ「麦わらぼうし」に田倉ファーム野菜を出品します。始めは週二回、木曜日と土曜日に並びます。出品に先がけて、僕本人が24日(金)にお店に行き店先で対面販売をします。品物はレッドリーフレタス・サニーレタス・焼肉レタス・サラダ菜などのリーフレタス中心になる予定です。ご都合のよい方ぜひぜひご来店くださいね。
アクセス:吉祥寺駅北口から徒歩7分、パルコを過ぎて中道通り商店街を真直ぐ、郵便局過ぎてすぐ右手です。
サトイモ同様、ショウガも芽だしをしてから植え付けました。去年、あせって早く植えたものより、後から芽の出ているのを植えつけた方が圧倒的に生育が良かったので。一つ一つ勉強です。
5月13日 宅配野菜セット再開します
お待たせしました、3月中旬より端境期にて野菜セットをお休みしていましたが、2ヶ月ぶりに再開します。
チンゲンサイや水菜などの葉もの中心に、スナップエンドウが入ります。
まだ品目が少ないですが、あと10日ほどでソラマメ・グリーンピース・リーフレタスが収穫できアイテム増えます。
今年度もよろしくお願いいたします。
こちらはサトイモの芽出し。赤芽のセレベスと白芽の大和サトイモ2種類です。
東北地方では秋になると河原で芋煮会という行事があり、10月の土日の河川沿いはどこもかしこも皆、場所取り合戦で大変です。宮城が味噌、山形がしょうゆで味付けする風習があります。なんてことはない、サトイモをコンニャクや人参、豚肉と一緒に煮込む「豚汁」のようなものですが(怒られるかな?笑)、仲間と蔵王連峰を望む河川沿いで火おこしから始める芋煮はとっても美味しく深まり行く秋の風情を感じさせてくれた良い思いでです。
4月30日 フルーツトマト、はじめました。
最近、トマトって奥が深いなぁと感じます。
トマトを栽培すること自体はさほど難しくはないのだけれど、美味しいトマトを作るのはものすごく難しいし、一流の証というか憧れやロマンをかんじる。。。高い山に登りたいのと同じですね。
僕がまだスーパーマーケットの青果部に勤めていた10年前のトマト売り場といえば、大玉トマトとミニトマトの二本柱でたまにスポットで高糖度トマトが入荷してくるくらいだったのに、今や幾種類ものおしゃれなフルーツトマトがズラッーとメインを飾っている。 時代は変わったなぁ~と実感します。
大人から子供まで老若男女み~んな大好きフルーツトマト。ほかにも今年はいろんなトマトを栽培します。高糖度トマト・糖度はそんなに高くないけど甘みと酸味が絶妙なコクのあるトマト・水分が少なく肉厚で調理用としてパスタなどに使われるサンマルツァーノトマト、彩り豊かなホワイト・ブラックチェリートマト、などなど10種類くらい。
種類はさておき、とにかく美味しくなければ意味がないので、色々と研究しています。
一般に美味しいトマトを作るにはビニールハウスで極限まで水を与えず実に甘みを乗せる方法や長崎の干拓地で塩水栽培すると水を吸い上げることができなくなり、結果甘くなる、塩トマトが有名ですね。宮城でも津波による塩害農地の再生にプロジェクトが進んでいるそうです。
僕の農地はビニールハウスもないし海水を与えることもできない。どうやって美味しいトマトを作るか悩みました。
結果、勾配のきつい乾燥しがちな傾斜地で水を断ち、肥料も必要以上にやらないスパルタ農法でトマトの甘みを最大限引き出そうという狙いです。
美味しい野菜を作るために肥料にはこだわっています。作物が必要としている以上に余計に肥料を与えることは人間同様、野菜もメタボになってしまい免疫力が低下し、病気や害虫被害にさらされやすくなります。農薬(治療薬)が不可欠になるわけです。 市場出荷などは野菜の食味よりも大きさ・規格の統一が大事で、規格以下のサイズはB品として売り物にならないので、とにかく早く大きくさせるため肥料を大量に与え、メタボに育った軟弱な体への予防や対処療法としてたくさんの農薬を必要とします。日本の農業の問題点、悪循環ですね。
脱線しましたが、作物が必要とする適量の肥料(ごはん)を与えることでのびのびと健全に育ち自ら病気や害虫への抵抗力を身につけるようになります。腹八分目、つくづく野菜も人間と全く同じだな~と感じます。
うちでは良質な肥料(ごはん)を作るため、自家ブレンドです。
写真は、米ぬか・油粕・魚粕と発酵させるための種菌。二日程経つと甘~いイイ香りの発酵臭が。酔っ払いそう
4月15日 パープルアスパラガスとヤーコン
アスパラガスの株(根っこ)を植えました。一般的に野菜は種まきから2~4ヶ月で収穫できますが、アスパラガスは、なんと種まきから3年もの長い年月がかかります。種をまいて翌年の春に細~いアスパラがニョキニョキでてきますが、これを食べてしまうと次から出てこなくなるので収穫せず、翌年のために養分を蓄えさせ株養成に努めます。
こうして大株に育てたアスパラガスは3年目の春から、うまく育てれば10年間収穫できるそうです。奥が深い~。国産のアスパラガスが重宝されるわけですねえ。チャレンジ精神に火がつき、いっちょやってみることにしました。
写真のは、翌年から収穫できる大株を購入、別に種からも育てています。緑アスパラよりも甘みのある紫アスパラを栽培しています。
こちらは、ヤーコンという南米起源の新しい野菜です。
お世話になっている農家の方にいただいたところ、さつまいものような外観。なんじゃこりゃ?とおそるおそる生でサラダで食べてみたところ、甘くてシャキシャキでおいしい!
調べてみると、オリゴ糖やポリフェノール、食物繊維など健康に良いとされる成分を豊富に含み、血糖値の上昇を抑制する成分も含むそうです。なるほど、甘くて美味しいし健康に良いし、いいことづくめの野菜みたいです。
ということで、その農家さんから、種イモをたくさん譲っていただき栽培してみることにしました。
うまく生育すれば秋に収穫できます。
4月2日 自然薯と幻の山菜
自然薯といっても山に自生しているような1mもある長い自然薯は掘り起こすのに果てしなく大変なので、栽培用に改良された短形自然薯を育ててみます。 秋には美味しいとろろごはん・ムカゴごはんが食べたいなぁ~。
今年の栽培計画の品目数を数えてみたら100種類を超えていました。。
とにかく自分が食べたい野菜、僕の懐事情ではとても買えない高級野菜、健康志向の僕の体が欲する野菜、などなど国内外問わず種をかき集めたらこんな数に。。。反面、好きじゃない野菜(辛味大根や唐辛子とか)は作らないわがままな農家です、頼まれれば作るかも。
妥協できない性格で、100品目の野菜を中途半端に育てるのはいやなので、毎日ネットやら書籍から文献を引っ張り出してきて研究しているのですが、マニアックな野菜はなにしろ情報源が少なすぎて大変。まぁ情報を詰め込みすぎて頭でっかちになるのも良くないので、身をもって経験するとします。
こちらは、「山菜の王様」とか「幻の山菜」なんて呼ばれる行者にんにく。
長野~東北・北海道など夏季冷涼地域の山に自生しているそうなのですが、近年の山菜ブームで山菜愛好家が採りすぎて天然物はまさに幻なのだそう。もっとも北海道の奥地には群生地帯もあるのだが、ヒグマの生息地帯でもあり、素人は踏み入れないとか・・・山菜を求めて皆命がけですね。。。
去年、県の普及員とJA指導員が中山間地の田倉さんのところなら・・ということで持ってきてくれました。たしかに「千葉の軽井沢」というくらい冬寒くて夏涼しいですけど、千葉は千葉ですから、とあきらめ半分で草刈もせず雑草にのみこまれていたのですが、春になって雑草の中から萌芽を発見しました。
これはいけそうな気がする!ということで扱いも一変、丁寧に周りを除草してあげました。
これは植えつけて2年目ですが、種から3年目っぽいです、食用に育つまではなんと5~7年!その後は株分けでどんどん増やせるみたい。箱入りで大事に育てよう。。。
3月26日 ラッシュアワー!
桜も満開!すっかり春になりましたね。
この時期は春野菜の定植ラッシュであり、雑草も伸び草刈が始まる時期でもあり、これから忙しい一年の幕開けです。野菜によって好む土質や陽向きが異なるので、定植を迎えるにあたり3ヶ月程かけて入念に栽培計画を立ててきました。たとえば、、アンデス高原の乾燥地帯を原産地とするトマトは傾斜の乾燥しがちな畑に植える。熱帯地方を原産地とするナスやショウガは水もちの良い水田転作地に植える。地中海沿岸の冷涼地域を原産とするレタスは涼しい半日陰の畑に植える。原産地を考慮して野菜が喜ぶ場所に植えてあげる、ということを意識してから、それまでの適当に植えていたのと比べて生育結果が格段に上がりました。
写真はトウモロコシの定植です。去年は台風&ハクビシンによって散々な目にあったトウモロコシ。今年はハクビシンの来なそうな畑で台風対策も立ててイメージはどんぴしゃですが、どうなるかなぁ。。
3月18日 [#x3f0e9cd] じゃがいもの植え付け
春じゃがいもの植付けをしました。キタアカリを除くと一般市場に流通しないような珍品種ばかりです。
インカのめざめ(話題の栗のようなじゃがいも)・インカのひとみ(赤い皮で芽の周りだけ黄色、インカのめざめから選抜)・インカルージュ(インカのめざめから選抜した2009年~の新品種)・シャドークイーン(中まで紫色でアントシアニン豊富)・ノーザンルビー(シャドークイーンと同系統ですが、こちらは中がルビー色)・アンデスレッド(味が濃く栄養的にも優れる注目品種)・チェルシー(フランス生まれのフライに適した品種)
ここ南房総では春秋2期作できるので絶えずじゃがいもがある状況です。食卓への登場頻度もヘビーです。
3月17日
最近一気に暖かくなりましたね、小春日和、というか日中はもう夏!のような暑さ。農作業の格好も短パン半袖、まだ3月というのに・・・桜も開花してしまったし、一ヶ月前の寒波がウソのよう。。
書類申請や確定申告がようやく無事終わり、本腰いれて春夏野菜の準備スタートです。
イタリア・フランスの種苗メーカーの種です。今年は西洋野菜に偏重し勝負に出ます。作付比率は西洋野菜7:一般野菜3くらいです。といってもカリフラワーやズッキーニなど馴染みのある西洋野菜も多いので見慣れない野菜はわずかでしょうか。
西洋野菜:ルッコラ・ロメインレタス・ビーツ・エンダイブ・ビエトラ・イタリアンパセリ・フィノッキオ・コールラビ・ズッキーニ・アイスプラント・ルバーブ・アーティチョーク・サンマルツァーノトマト・イタリアンナス・バジル・ステビア・セロリ・セロリアック・ケール・スティックブロッコリー・プンタレッラ・カーボロネロ・ラディッキオ・チーマディラーパ・リーキ・ミニパプリカ・食用ほおずき
一般野菜:小松菜・コカブ・チンゲンサイ・水菜・山東菜・インゲン・エンドウ・じゃがいも・たまねぎ・とうもろこし・人参・キュウリ・ゴーヤ・万願寺とうがらし・オクラ・空芯菜・枝豆・コウサイタイ・短形自然薯・食用菜花・大豆・長ネギ・サトイモ・カボチャ・
3月3日
昨年12月に収穫した大豆。しばらく倉庫に放りっぱなしでしたが、ようやく選別作業をしました。
機械で枝くずや虫食い、割れたものなどが取り除かれ、写真のように良い大豆だけが出てきます。
青ばた大豆・黒大豆・丹波大黒大豆の3種類。来週は自家製の味噌づくりにトライします。栄養豊富でコクがある黒大豆を使用します。美味しい味噌を作り皆様にお届けしたいと思います!
新しく借りた畑です、18a。 この1年間で畑の集約化が進み計90a、坪換算で3000坪弱です。面積を説明する時、a=アールと言っても??のようなので、最近は○○坪と言っています。畑を坪というのは違和感ありですが。。
2月19日 人・農地プラン
なんじゃそりゃ?というタイトルですが、要は、集落の農業の未来計画です。
南房総でも過疎化が進み、農業の後継者不足が深刻化しています。
そこで、なんとか美しい農村の保持、持続可能な未来ある農業をと、南房総市の旗揚げの下、地域が一丸となって取り組んでいます。
このプランが完成すれば、南房総市でも2例目となり全国区でも中山間地域のモデルケースとなりうる重要課題です。
それだけ農業の未来に赤信号が点滅しはじめた、ということなのですが、地域の方々、南房総市の協力の下、ありがたいことにこの集落では僕を将来の担い手後継者として位置づけ計画が進んでいます。
農業ではメシが食えない、が合言葉となり若者は都会へ出てサラリーマンになる。宮城でも千葉でも過疎化・農業の高齢化が進むのはあたりまえですよね。
時代に逆行して都会から田舎に来て農業を始めた僕。逆風もいいところです。「なんで田舎にきた?」「農業なんかじゃメシ食えないよ」と耳にタコができるくらい言われたでしょうか。
幸い僕はガンコであまのじゃくなのでブレないしその常識に真っ向勝負します(笑)
以前よりもメディアで農業が取り上げられるようになりましが、一過性の流行ではなく、農業の厳しさ難しさをメディアにはきちんと伝えてほしいと願います。
僕自身、兼業ではなく専業農家として農業を営み、農業や野菜の魅力を都会に向けて発信できる魅力ある農家になりたいと思いますし、そうすることで農業をやりたいと思う若い芽が育ち後継者問題の一筋の光になると思っています。
2月18日
「やまもりカフェ」にてみんなで
先日、吉祥寺のアンテナショップ「麦わらぼうし」と国立の古民家カフェ「やまもりカフェ」に打ち合わせに行ってきました。当日はいつもお世話になり支援してくださっている南房総市職員4名とNPO法人「1/F計画」2名が同行してくださいました。おかげさまで商談もスムーズに前向きに進みました。
最近こういった商談も増え、販路も拓けてきたのですが、肝心な野菜が出遅れています。6月には畑で西洋野菜の八百屋さんが開けるくらいのイメージで計画進行中ですので、もうしばらくお待ちくださいね♪
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- 最終更新:2013-09-23 22:39:38